北半球が夏に近づくということは、南半球は真冬です。北欧ほどではないでしょうが、ここNZも南島、とくにその南部は寒くなります。
面白い写真を一枚。(全然面白くないけど・・・。)
去年が比較的暖かかったので、寒さが骨にしみます。
今週に入り、朝7時の段階で、室温が0.6℃など1度以下(ヒーター点火前)2度以下になることが4度。今朝は休みだったので9時半起きだったため温度は分かりませんが、9時半現在2.9度なのでたぶん初の室内氷点下の可能性が大。
今日室温が5℃あれば、「結構普通。」っていっています。室温が5℃あれば幸運にも、車の窓ガラスが凍ってないということです。
さて今日はまわりを見回すと室内にあるオリーブオイルがこの通りでした。もともと一般のオイルより不純物が多いので凝固点は高いんですがそれでもすごいです。
最近は日中も最高気温が4℃程度しか上がらず一日中道路は凍っています。ということはもちろん外は-5℃前後の気温であるということです。
あまり仕事のことは書かないんですが、ハーブ農園の地味な仕事をひとつ・・・。
こういう日が続くと、ハーブ農園の屋外の給水パイプが凍ってしまいます。完全に凍ってしまうとビニルハウス内の給水タンクに水がバックアップされなくなります。そして、あろうことかビニルハウス内の水生栽培の水路が野菜の根っこ付近で凍り始め、その氷がダムになり水を遮断するのです。遮断された水がその場であふれ、水が地面に流れ出しては、給水タンクに水が帰ってこないことになります。そうして、新しい水は凍ったたため供給されないし、巡回する水はあふれて地面に流れて全量帰ってこない・・・。そしてタンク内の水量が下がっていきます。ポンプが空になるとポンプなどが水を吸えずダメージを受ける。そして壊れる。などといったトラブル。水が植物に供給されなくなり、ハーブが死ぬといったようなトラブルへ発展していきます。
昨日は針金を使って地味に氷の壁を壊す。必要ならバケツでタンクに水を入れる。お湯を鍋に沸かして、パイプにかけパイプを溶かすといった作業が延々と繰り返されました。
さらにパイプが凍りそれが融解する際、氷が膨張してから解けるためパイプそのものが破裂する可能性があります。特にジョイントやタップ(蛇口)コックなどは弱いので破裂すれば、水が溶けた際、水が噴水の如く飛び散ります。
機能はそれも一箇所あって、幸い破裂ではなく抜けてしまっただけでした。そんな作業を延々としています。
寒い日が連続で三日以上続かないことを祈るのみです。パイプ内の水は流れがあっても少しずつ凍っていくからです。
ボスはイングランドに休暇中なので、休日でも、毎日2度見回りに行っています。氷が溶け出す午後にすべてが分かるのです。そして日没までに修復しないと暗くて見えません。見回り・修復は給料の対象外です。これが農業系の仕事のつらいことです。私で解決できなければ、上司を呼んで、一緒に修復します。(もちろん彼も無給です)生き物を相手にしてるのでお金では割り切れないことなのです。まあ”貸し”ということですか・・・。後日ホリデーをもらうため、あるいは後日給料アップの対象となるトピックというところでしょうか・・・。
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